2009年11月7日土曜日

「めっけもん広場」は2000年代最強のヒット商品

マーケティング本部の谷口です。
「めっけもん広場」については語りつくされている感もありますが、つい先日初めて訪ねた谷口としてはどうしても1回は書いておきたいと思います。

「めっけもん広場」はJA紀の里が運営する農産物直売所。
和歌山県紀の川市豊田にあって、和歌山市内から車で40分ほど、大阪市内からだと1時間半くらいでしょうか。

公式ホームページ
http://www.ja-kinosato.or.jp/01_mekkemon/index.html

2000年11月に開業、2003年から6年連続して農産物直売所として日本一の売り上げを記録しています。2008年度の売り上げは26億4千万円、来店者は80万人。

ここ10年間に和歌山県で生まれた商品としては、「たま駅長」と並んで最強のヒット商品と言えるでしょう。

店舗面積1350㎡という発表なので、坪に換算すると408坪。これはバックヤードも含んだ面積だと思われますが、まあそのまま売り場面積と考えても、なんと月坪54万円。

繁盛の理由を思いつくまま挙げると、
・採れたての商品が山積みで、価格も安い
・生産者が明らか、栽培方法も組合指定に沿っており安心
・登録生産者が1600戸、価格や品質の競争がある
・スタッフが明るくきびきびしている

そのほか、POSレジと携帯電話がネットワークしており、生産者は自商品の販売状況をいつでもチェックできるので、機動的な商品補充が可能。つまりIT技術も十分活用しているわけです。
また生産者の多くがブログで情報発信しており、マーケティングセンスもあなどれません。

まとめると、①生産から販売までの統合②圧倒的な品ぞろえ(専門店化)が成功の2大要因だと考えられますが、とにかく見事な成功事例なので、中心市街地を考えるうえでも、モデルとして繰り返し参照する必要があるでしょう。

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