2010年2月6日土曜日

「創造都市のための観光振興」


マーケティング本部の谷口です。
最近読んでおもしろかった本の紹介です。
著者の宗田好史さんは京都府立大学准教授で、留学したイタリアでの生活経験もあるので、主に京都市とイタリアの地方都市を例に挙げながら、観光まちづくりについて論じています。
「観光客と市民、観光と日常の境界は溶け出している。市民が求めるまちづくりと観光客が求めるまちづくりの方向は一致し始めている。」という指摘は興味深い。観光客も来ないような街は市民にとってもおもしろくないし、市民が訪れて楽しい街は観光客にとっても楽しい、ということですね。

「まず、日帰り観光客を確実に増やせ」という指摘も重要です。
日本一の観光都市である京都市でも、全入込客数の8割が日帰り客、発地別に見ると近場の近畿圏からの客が全体の7割以上、10回以上京都市を訪れたことがあるリピーターが6割を占めるというデータを踏まえての指摘です。
和歌山市中心市街地のマーケティングにとってのヒント満載の一冊です。
 
 

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